日弁連代議員会はこんな感じ~その6

2020年3月23日 0 投稿者: sakano

  まずは日弁連副会長の選任だ。日弁連副会長は定員13名(+クオータ制の女性2名で合計15名)である。私の知る限りだが、東弁・一弁・二弁・大阪の各会の会長がまずは指定席として収まる。そのほかは各弁連ブロックからになるが、関東ブロック(関弁連)は2名、近畿・中部・中国・九州・東北・北海道・四国ブロックからは各1名である。

 合計すれば、関東ブロック5名、近畿ブロック2名、他のブロック各1名だ。

 圧倒的大規模会である、東弁(会員数8496名)・一弁(5482名)・二弁(5601名)・大阪弁(4657名)が別格の扱いを受けていることになる。

 この4会の会員数を合わせただけで、全弁護士のほぼ60%を占めていることになるから、ある意味やむを得ないともいえるが、結局この4会でこれまでほとんどの日弁連会長を、「たらいまわし」にしてきた歴史もあり(次期日弁連会長の荒氏は例外的)、私から見れば、この4会の執行部の日弁連執行部に対する隷従度は極めて高いようにも見える。

 それはさておき、どうやらクォータ制の女性副会長の選任に関して候補者の選考基準は如何?、という事前質問があったらしく、現副会長の一人が答える。  「日弁連副会長にふさわしい資質、日弁連会務に関する考え方・意欲を確認して選考している」という、まあなんだか抽象的なお答えだ。抽象的に答えなければならない理由でもあるのかと、私などは、つい疑ってしまう。

 そういえば、かつて2018年に兵庫の武本夕香子先生が、推薦人を集めて日弁連副会長に応募したが、よくわからない理由で落選させられたことがある。

 日弁連会務についての意欲を言うのであれば、誰かに推薦してもらうのをじっと待っている人よりも、推薦人を集めて応募する人のほうが間違いなく勝っているだろうし、武本先生は兵庫県の男女共同参画で大活躍されていた方だから、男女共同参画のためのクォータ制にうってつけの人物だったはずだ。だが、結局日弁連は落選させた。その年の代議員会でその点について質問もあったが、日弁連執行部はのらりくらりとごまかしてしまっていた。

 武本先生は以前から、日弁連の方針について是は是、非は非で、おかしなところについては厳しく批判をされておられた方なので、おそらく、日弁連執行部としては執行部の意に沿う動きをするかどうか明らかでないという発想で、武本先生をはじいたのだろうと、私は今でも思っている。

 もし私の邪推が正しいとすれば、そのようなことをする日弁連執行部は、イエスマンの女性副会長をクォータ制の美名のもとに選出し、執行部側勢力を固めているのではないかとも疑えてしまうのだ。

 今年の代議員会に話を戻すが、その後、事前質問者と思われる方からの補充質問があったが、結局、具体的な回答はなく抽象的な回答で執行部にお茶を濁されたように私は感じながら見ていた。

 その後、議長が、副会長の選出方法についていかがいたしましょうか?と問うと、またも間髪を入れずに「議長!」と発言を求める声が上がり、議長はその声が消えないうちに「どうぞ!」と答える。

 またも事前練習してきたかのような流れの良さで、この点については毎年感心する。  動議は例年通りである。簡単に言えば、日弁連の役員選任規程では、副会長は代議員が選挙することになっているが、出席代議員の2/3以上の同意があれば他の方法での選出が認められる。事前に配布した参考資料通り13名は慣例に従って各ブロックからの推薦で、クォータ制の女性副会長も参考資料に推薦されているとおりに、同時に選出することの動議を出すということだ。

 この動議が万一通らなければ、規程通りに副会長は選挙で選ばなければならなくなるので、大混乱になってなかなか面白いのだろうが、もとよりそんな混乱が間違っても起こらないように代議員は大阪の場合、会派ごとに割り当てられて選出されている。無所属で代議員に立候補してわざわざ出てくる物好きは、大阪では私一人なのだ。

 動議はあっさり可決された。採決の際に、議場閉鎖と席を立たないようにという注意があり、律儀に日弁連の職員さんが議場のドアを閉めるのはいつも通りだ。どうせ誰も採決の際にことさらに議場の外に出ようなどとしないのに、いちいち議場閉鎖させられる日弁連の職員さんに少し同情する。  

以前の代議員会では、選任の決議がなされた後、選任された候補者が壇上に上がって、就任承諾を行ったうえで所信表明を述べたりすることが多かったのだが、今回は、選任決議前に所信表明をするよう議長が提案した。例年だと所信表明の前に就任承諾を述べること忘れる人もいたりして、議長も気づかず、あとであわてて就任承諾を取ったりするなどのハプニングもあって、結構楽しみにしていたのだが、今年は、所信表明を聞いてから決議したほうがいいのではという考えなのかもしれない。

 所信表明といっても簡単だ、今回は着席したままで、○○弁護士会、○○期の誰それで、簡単な自己紹介的なお話があって、日弁連での担当はこれこれで、会長を支えて誠心誠意頑張るなどというものだ。副会長候補者は席も一般代議員の席ではなく、議長席に向かって左側に、議場の出口に向けて並べられている席に座っているの。どうやっても、事前配布資料通りに副会長を選任するのだという強~い意思が感じられたりする。

 私が知っているのは、大阪の次期会長の川下先生と、京都の次期会長の白浜先生くらいだった。あとの方は、多分偉い人なんだろうけど知らない。

(続く)

前回の写真の答えは天地が逆でした。これが正しい状況です。
湖の水面に映りこんだ風景が正解です。右下の石に気づけば、正解できたのでは?

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