がんばれ谷川九段
将棋のプロといえば、いまや、藤井聡太七段が超有名になってしまったが、私はいまだに谷川浩司九段のファンである。将棋の美学を大切にする最後の棋士ではないか、というお話も聞いたことがある。
天才と呼ばれた谷川九段も、究極の頭脳戦であるプロ将棋の世界では、年齢には勝てないのか、名人戦ではB1級から来期はB2級に降級することになってしまった。
一時代を完全に築き上げ、前人未到の七冠王を達成した羽生九段も、通算タイトル99期獲得の後、無冠になってまだタイトルを獲得できないでいる。それだけ、年齢を重ねた人には大変な頭脳戦だということだろう。
それでも、谷川九段は、いまでも一線級の若手に対して白星を挙げることもあって、往年の切れ味は、いまだ健在だと私は信じている。たとえ負けても、その将棋から美学を感じられる希有な棋士であることに間違いないところだ。
がんばれ谷川九段!
少しでも多くの、美しい将棋(棋譜だけでなく生き方を含めて)を見せ続けてくださることを、祈っております。
