現実はどうか?~ 2009年04月06日投稿

2020年3月4日 0 投稿者: sakano

 日弁連が、法曹人口に関する提言を理事会決議で決議して、公表してしまったことで、法曹人口問題は一応収束してきたのではないかという考えをお持ちの方もおられるでしょう。

 しかし法曹人口問題は、現実には何らの解決もされておりません。今年は1000人規模の失格者(法科大学院を卒業しても、新司法試験に合格できずに終わる方)が出るのではないかという意見もあるようです。

 先日、以前このブログでも紹介しましたが、「司法の崩壊」を書かれた、河井克行衆議院議員のブログを拝見しました。(法曹人口問題について深刻な問題意識をお持ちの数少ない議員の方です。)

 河井議員のブログ「あらいぐまのつぶやき」によると、「法曹養成と法曹人口を考える国会議員の会」が結成され、3月19日に第1回勉強会、3月26日に第2回勉強会が行われたそうです。(第3回の勉強会についての記事はまだ掲載されていません。)

 その勉強会の内容はかなり凄いので、法曹人口問題について興味のある方は、是非河井議員のブログをご覧になって頂きたいと思います。

 ちなみに、第1回勉強会での参加された議員の共通認識は、次のようなものだそうです(以下、河井議員のブログから引用)。

① 旧試験時代と比べて法科大学院修了生の「質」は確実に下がってしまった。これは法曹の質量ともに向上すると約束した当初の理念が裏切られたことであり、結果として無駄な予算が法科大学院関連に垂れ流しになっている、

② 三千人増員を推進する前に、日本社会に本当にそれだけの法曹人口が必要なのか、需要の検証を立ち止まってしっかりと行うべきである、

③ 「質」が伴っていないのに数ありきの発想で新司法試験合格者数が年々増やされているのは国家と国民の利益を著しく損なっている、

④ 法科大学院に通える経済的な余裕がある層(無理して資金を工面している人の負担も大変です)しか新司法試験を受けられない現行の仕組みは社会の実情に合っていない。予備試験を充実させ幅広い多様な人材が法曹を目指せるよう抜本的な対策を講ずるべきである。

⑤ 役所の説明を聞いていると、「一度始めた制度は続けるしかありません」と他人事のような言い振りである。だからこそ、政治が動かなければならない。

(引用ここまで)

 「質」の点については、実力をつける前に卒業・新司法試験・司法修習となってしまっていることもあるため、断言することはできないかもしれませんが、その他は、至極まっとうな、議論が展開されているようです。日弁連の暴走ぶりに辟易している私には、このようなまともな議論がなされていることは、微かな救いです。

 逆に言えば、このようなまともな議論が何故日弁連で出来ないのか、それが不思議でなりません。一体何故なんでしょうね?

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~寒い日の朝(NZ 撮影者坂野)~

Posted by sakano at 19:48  | パーマリンク |
2009年04月08日
第1回常議員会
 常議員会って、一体何をやっているのだ?という弁護士の方も多いでしょう。

 常議員会は、大阪弁護士会において、総会に継ぐ意志決定機関なのだそうです。もちろん審議の内容には、秘密にすべき事項もあるので、全てを公開するわけにはいきませんが、どんな感じなのかはお伝えできるかと思います。

 まず常議員会は、概ね隔週火曜日に大阪弁護士会12階の会議室で15:00~18:00の間に行われることになっています。

 席が決まっているわけではなく、出席する常議員は、会議室の入口で、自分の名前の書かれたネームプレートを探しだし、既に常議員会の当日配布資料が置かれている席に着席します(何処でも構いませんが、配付資料の無い席に座ると資料のある席に移るよう注意されます)。

 席上には、当日配付資料と、大阪弁護士会関連の規程集(弁護士会名簿くらいの厚さのもの~結構分厚い)が、置かれており、ペットボトルのお茶も1本付きます。昨日は、最近広末涼子さんがCMをしている、からだ巡茶(280cc)でした。

 第1回の常議員会ということで、議長・副議長の選出が行われます。形式上、どなたかご意見ありませんかということを、全員に聞き、○○さんが適任だと思います。と誰かがいって、それでよろしいですか、異議なし、ということで、議長と副議長があっさり決まります。
 これがおそらく完全な出来レースで、今年は議長は○○の会派の誰それ、副議長は△△の会派の誰それ、と予め決まっているようです。
 そんなことなら、やりたい人が立候補すればいいのに、こういうところは、なんだか形式を踏むようです。

 議長・副議長選出の後、常議員会議事運営に関する件についての説明があり、いよいよ審議事項の始まりです。

 審議については、担当の方が審議事項を読み上げて、賛成の方は挙手をという場合と、御異議ございませんか、と問う場合があるようです。どうやって区別しているのかまだ分かりません。

 御異議ございませんか、と議長が問う場合、若干名の方が低い声で「異議なし」とお答えになり、議長が「異議なしと認めますので・・・・・」と議事を進行していきます。おそらく、異議なしと答えておられる方は10名以下ではないかと思うのですが、はっきりとはしません。

 議事の進行は、手続きを明確に踏むためだと思うのですが、全く同じ結論(例えば「~~という理由で継続審議になる」)に至ることが明らかな議案でも、いちいち議案ごとに「御異議ありませんか」「異議なし」が続きます。個人的には第〇〇号案件から第〇〇号案件までは、~~という理由で継続審議とさせて頂きます、ご意見・御異議ございませんか、とまとめたらどうかと思うのですが、そうもいかない事情があるのかもしれませんね。(続く?)

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