反射望遠鏡~ 2008年10月17日投稿

2020年3月2日 0 投稿者: sakano

 私は、夜空の星を眺めることは結構好きな方ですが、特に天体の知識があるわけではありません。

 ですから、星の名前や星座については実はあまり、知らないのです。

 ところが大学時代、一度だけ反射望遠鏡を振り回したことがあります。以前も書いたように私は京大グライダー部に所属していました。グライダー部というところはなぜか、理系の学生が多いクラブで、私の同期でも文系の学生は教育学部のI君(途中でやめちゃいましたが)くらいしかいませんでした。

 ちょうど私が3~4回生の頃、2年後輩に理学部の学生であったK君がいて、クラブの学生のたまり場で、何かの拍子に理学部の反射望遠鏡の鍵を預かっているとかいう話をしてくれたのです。幸い私と同期には、盛岡一高天文部の部長であったC君がいたため、相当な夜更けでしたが、C君・K君ほか何人かで忍び込んで星でも見ようぜ、ということになりました。

 確か理学部の屋上に設置されている、40㎝クラスの反射望遠鏡だったと思います。暗い中、理学部の建物に入り込み、屋上まで行きました。そこで、C君に星雲やら、惑星に照準を合わせてもらって、交互に宇宙をのぞきました。

 C君が選んで見せてくれた星雲の名前は忘れてしまいましたが、その星雲は望遠鏡の視野の真ん中に捉えられていても、その真ん中を見つめると見えず、望遠鏡の視野の端を見ようとすると何となく目に画像が捕らえられるというもので、じつに儚げな感じがしました。

 また、土星も見せてもらったのですが、時期も良かったのでしょう、ぱっと見たところ、まるで輪っかを帽子のようにかぶった可愛い子どものような佇まいをしていたように思います。

 このとき私が初めて直に見た土星は、望遠鏡の視野の中では、たった今、真っ暗な虚空からマジシャンが取り出して、そっとおいたような、それでいてずいぶん昔からあるような、実に不思議な雰囲気で、闇の支配する宇宙の中に、たった一人で白く輝きながら「ポッ」と奇跡のように浮かんでいました。

  その後、今まで、望遠鏡で土星を見たことはありませんが、機会があれば是非あの可愛い姿を見てみたいと思っています。

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