職業講話について~1
中学校の授業の一環として、職業講話というものがある。 要するに、職業紹介のようなもので、様々な職業の方が自分の仕事の内容や、そのやりがいなどについて、生徒さん達にお話しするというものだ。
実際に仕事をしている人からの生の声を聴けるという意味ではとても意味がある授業の一つではないかと思っている。 私も、何度か職業講話をさせて頂いたことがあり、幸いなことに毎年お声を掛けて下さる中学校さんもいる。
弁護士の仕事を、面白おかしく、それでいて分かりやすく伝えることは、いざやってみると難しいものがあるが、私は楽しんでやらせて頂いている。
私としては、単なる職業の紹介で終わりたくはないと考えており、せっかく時間をとって私の職業講話を聞いて下さった生徒さんには、少しでもお役に立てる内容にしたいと思っているため、仕事以外のことでも生徒さんにお伝えするよう努めている。
例えば、目標についてのお話しもする。 学校の先生はよく生徒さんに対して、「自分の目標を立てるように」と指導されることがあるが、その次の段階の、より大事なことまでは、生徒さんに伝えていないことが多いようなのだ。
目標を立てるのは確かに大事だが、それだけでは何もはじまらないということ。
目標を立てても、目標から君達に近づいてきてくれるわけではないこと。
目標に近づくには、君達が努力して一歩ずつ近づくしか方法がないこと。
指摘を受ければ、当たり前のことだが、その当たり前のことをどれだけ意識して生活できているかが勝負なのだ。 あとで頂ける、感想文を読むと、この目標の話について触れてくれる生徒さんもそこそこいるから、きっと当たり前のことすぎて、つい意識できていない先生や生徒さんが実は多いのだろう。 (続く)
