大荒れ!~法曹人口に関する決議案~その1~ 2008年07月09日投稿

2020年2月21日 0 投稿者: sakano

 以前のブログで、法曹人口問題PTから常議員会に対して、「司法試験合格者数の適正化を求める」総会決議案が提出されたことは述べました。その具体的案文は次の通りです。

① 我々は、司法試験合格者数を2010(平成22)年頃に、3000人程度とする数値目標を直ちに見直し、法曹の質を確保し、社会の現実の需要に見合った数に減少するよう求める。

② 当面の司法試験合格者数については、上記数値目標やこれに基づく概数決定などにこだわらず、法曹の質に十分配慮し、前年度より大幅に減少させるべきである。

 これに対し、日弁連を過度に意識している司法改革推進本部の意見書は、要約すると、「2010年頃に合格者3000人程度にするとの目標のペースダウンを内容とする提言にすべきであり、今、ただちに3000名の目標自体の見直しを表明すべきではない」というもので、あくまで3000人の目標は維持するというものです。

 この双方の案に対して、常議員会で審議されていますが、様々な情報が飛び交っており、大荒れになっている状況と言えると思います。

 本日午前の段階での、同期の方からの情報ですが、「7月14日の常議員会で執行部案に賛成するのが確実なのは、上野会長の所属している法曹公正会所属の議員だけのようです。友新会は当初から反対、一水会、春秋会は、先日会派内で幹部の集会を開催して、会派として反対することに決めて、党議拘束をかけたようです。他の会派も似たり寄ったりの状況のようです。」というものでした。この情報が正しいと仮定して、以下の文章を書きます(万一誤っていた場合は申し訳ありません)。

 さて、今年の大阪弁護士会会長選挙では、候補者の方は次のように主張されました。

☆友新会の阪井候補

 3000人への増員は過剰だと考えます。閣議決定されている3000人の合格者を前提とした考え方を見直し、具体的な検証を行って、国民の権利保護のため、適正な水準の法曹人口及び司法試験の合格者を見出し、年間合格者を適正数に止めるための施策に取り組みます。(阪井候補選挙特集3、大苦戦!最後のお願い~)

☆五月会の岩城候補

 今回敢えて立候補の道を選択したのは、一昨年来五月会の諸先生方と鋭意取り組んできた弁護士人口問題について「2010年3000人」の見直しはもとより、当面は今の合格者数程度とした上で質と量の検証をし、出来れば減員への道筋を模索したいと強く考えたからです。(岩城候補選挙特集3、今踏み出そう~)

☆法曹公正会の上野候補

 会員の総意をとりまとめ、総会において、2010年3000人という計画の見直しを求める決議を行い、これを日弁連へ、全国単位会へ、さらには対外的に、大阪弁護士会の意見として発信したいと考えています。(上野候補選挙特集3、大苦戦~)

 少なくとも、「年間3000人の合格者という目標」を見直すべきだという、点においては、全ての候補は一致しています。問題は、その上でどうするかということです。阪井・岩城候補は、検証をして合格者を減員ないし適正数に抑えるべきと主張されます。

 そこで現状を見てみますと、①司法統計による明らかな訴訟数の減少、②日弁連アンケートにより弁護士需要がないことが明確化されたこと、③司法試験委員会のヒアリングや、新司法試験考査委員へのヒアリングから分かる全体的な質の低下、④新人弁護士の就職が極めて困難となっており、合格者数を当面現状に押さえたとしても更に就職難が悪化することは明白である、という現状等からすれば、具体的検証を改めて行う必要がないほど、弁護士の爆発的な増員の弊害は明確です。

 従って、いずれの候補者の立場であっても、現状を冷静に分析・検証すれば、適正水準の法曹人口を提言するということになると、司法試験合格者を減員しなければならない結論になるはずです。

 会長候補はその会派の推薦で立候補されたはずですから、常議員会で、上記の3つの会派の常議員が、執行部案に反対したとすれば、会長選挙の公約において当該会派と候補者が人気取りのために嘘をついていたか、(既に弊害が深刻化している)現状を全く把握できないお馬鹿さんであったか、選挙で負けた腹いせか、のいずれかとしか考えられません。

 さらに、法曹人口問題PTが行った、大阪弁護士会におけるアンケート結果でも、合格者3000人即時見直しに賛成する方、ただちに大阪弁護士会として意見表明をすべきであるという方はほぼ90%近くに昇ります。また、適正な司法試験合格者数に関してのアンケートでは現状の2000人程度よりも少ない、年間1500名以下とすべきと考える方(つまり減員が必要と考える方)が約88%です。

 会員の多数の意見は明白です。

 それなのに、なぜ、会派上層部は会員の多数意見を説得力のある理由も示さず、葬り去ろうとしているのでしょうか?

 あんたら何様?

・・・・・そう思っていたら、突然、法曹人口問題PTから臨時会議を行うとの連絡が入りました。今日の午後4時前の連絡で、明日のお昼に会議を行うということです。

・・・・・実はこれが大問題に発展する可能性があるようなのです。

(続く)

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